着物には縁起のいい柄があります!着物文化の起源についても解説します

桜や菊、牡丹のような花柄や、鶴・扇のようなデザインなど、着物の柄はさまざまですよね。
どれも個性があり美しく見えますが、中でも縁起がいいとされている柄が存在することをご存じでしょうか。
大人への仲間入りを祝う成人式では、これからの幸せを願い縁起の良い着物を着たいものです。
そこで今回は、着物の絵柄について解説します。

□そもそもいつから着物を着用しているの?

なんとなく日本では何年も前から着物を着ているイメージがありますが、始まりは弥生時代です。
さらに時を経て、着物を着る目的が変化していきました。

着物の始まりは「小袖」と呼ばれる袖口が小さな着物です。
今からおよそ2000年前の弥生時代、庶民を中心に小袖の文化が発展していきました。
さらに身分制度が明確化した飛鳥・奈良時代では、支配階級が手足の隠れた動きにくい衣服を身に着け、小袖は労働階級が着るようになりました。
同じ時代、右前で衿を合わせることが法で定められ、現代でも着物の正しい着方として受け継がれています。

平安時代には、支配階級では下着としてのみ使われていた小袖が表着として用いられるようになりました。
庶民が着用するのは貫頭衣に筒袖のみをつけた動きやすい小袖でしたが、支配階級の着物は袖口が縫われていない「大袖」でした。

「着物」という言葉が初めて誕生したのは鎌倉・室町時代です。
筒袖付きの小袖と区別するために、袂の付いた小袖を「着物」と呼ぶようになり、後世に受け継がれました。

□成人式でよく着られる花柄は縁起のいい柄?

数あるデザインの中でも、華やかでかわいらしい花柄の着物は人気が高い絵柄です。
もちろん、見た目のかわいさからも成人式にピッタリなデザインですが、花の種類によって異なる意味が込められているのです。

*桜柄に込められた意味

日本の国花である桜は、豊作や物事の一歩目を意味します。
昔の言葉で、桜の「さ」は「田の神・穀霊」を、「くら」は「神座」を意味し、桜は穀物が豊富に実る五穀豊穣の象徴なのです。
また、桜は春に咲くことから、物事の良い始まりを意味するのです。

*牡丹柄に込められた意味

牡丹柄には、高貴さや富貴さ、美しさという意味が付されています。
「座れば牡丹」という言葉の通り、牡丹は女性の美しさを表す花として知られてきました。
花弁が多く、大きいことから高貴さや富貴さも表現されています。

□まとめ

成人式の着物は数えきれないほどたくさんの種類があり1つに絞るのは難しいですよね。
日本では弥生時代から人々に親しまれてきた衣服だからこそ、1つ1つの絵柄に込められた意味もあるのです。
見た目の可愛さやお嬢様の雰囲気やお好みに合わせながらも、縁起のいい柄を選んでみる、という選択肢もおすすめです。
これから振袖をお選びになる方はぜひMaiにお問い合わせください。

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