クリーム色・ベージュ色の振袖の特徴は?どんな人が似合う?

皆さん、振袖の色は決まりましたか?
まだ決まっていないという方に今回ご紹介したいのは、クリーム色やベージュ色の振袖です。
やさしい印象を持つ2つのカラーはどちらも多くの色との相性が良く、小物合わせによりオリジナリティーを演出しやすいです。
今回は、そんなクリーム色とベージュ色の振袖の特徴と、どんな人が似合うのかを解説します。
最後に振袖選びのポイントについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

□クリーム色の振袖の特徴は?

*クリーム色の振袖の特徴

クリーム色は、パステルカラーの優しい風合いが特徴の、清楚で可愛らしい振袖です。
クリーム色の振袖は、「太って見えるのでは?」「顔の印象がぼやけるのでは?」と心配される方も多いです。

しかし、一口にクリーム色といっても、その色合いやコーディネートによってその印象は大きく変わります。
特に、クリーム系の色は、様々な色との相性が良く、コーディネートの幅が広いため、個性を出しやすいです。
クリーム色の振袖が気になる方は、振袖選びの際に、小物とのコーディネートも合わせて検討してみてください。

*クリーム色の振袖が似合うのはどんな人?

1.目鼻立ちがはっきりしている方
クリーム色は淡い色のため、薄顔の人よりも、輪郭がシャープで目鼻立ちがはっきりしている人の方がその上品さと華やかさが引き立ちます。
薄顔だと感じる方は、いつもより濃いメイクにするとバランスが良くなるでしょう。

2.パーソナルカラーがイエローベースの方
パーソナルカラーとは、その人の生まれ持った、髪、瞳、唇などの色と雰囲気が調和した、似合う色(カラーパレット)のことです。
大きく分けると、イエローベースとブルーベースの2種類がありますが、クリーム色の振袖は、イエローベースの方のほうが似合いやすいといえます。
ただ、肌だけでなくメイクや髪色、小物によっても左右されるので、ブルーベースの方でも工夫次第で素敵な着こなしが可能です。

□ベージュ色の振袖の特徴は?

*ベージュ色の振袖の特徴

あまり馴染みがないと感じる方も多い、ベージュの振袖。
成人式で見かけることは、ほとんどないと言っても過言ではないです。
だからこそ、ベージュの振袖を選べば、一躍注目を集めること間違いなしです。

シックで上品なイメージを感じさせ、落ち着いた大人の雰囲気を演出できるベージュ色の、振袖との相性は最高です。
振袖自体の色味が落ち着いている分、小物に明るい色を合わせても綺麗にまとめます。
ベージュの振袖に鮮やかな色の小物を合わせて、自分の個性やセンスを存分にアピールしてみましょう。

*ベージュ色の振袖が似合うのはどんな人?

1.童顔な方
普段から大人っぽく見られる人が、落ち着いていて大人っぽく見えるベージュを着ると、実年齢よりも老けて見えることがあります。
反対に童顔の人がベージュを着ると、幼い印象ではなく大人っぽい印象を与えることができるため、20歳の節目に着用する振袖には特におすすめです。

2.目鼻立ちがはっきりしている方
ベージュは落ち着いた上品な色である一方で、地味な色でもあります。
そのためクリーム色と同様に、薄顔の人がベージュ色の振袖を着るとのっぺりとした印象になりがちです。
アイラインやマスカラで目の印象を強くし、シェーディングやハイライトで顔に立体感を付けることで、華やかに仕上げましょう。

□振袖選びのポイント

振袖には、トレンドの柄や色、落ち着いた印象を与える振袖や派手な印象を与える振袖などさまざまな種類があります。
せっかく振袖を着るのですから、肌の色がくすまない、自分の体型をスッキリと見せる振袖を着たいですよね。
ここでは選ぶときのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1つ目は、身長と体型にあった柄や色を選ぶことです。
同じ振袖でも、着る人の身長や体重によってイメージは大きく変わります。
例えば、大輪の花があしらわれたデザインの振袖を小柄な方が着ると、デザインが見切れてしまうこともあるため、あまりおすすめできません。
好みや流行に合わせた振袖を選びたいという気持ちはもちろん大切にすべきですが、自分に合っているかという視点も持っておくと良いでしょう。

2つ目は、自分の理想やこだわりを明確にしておくことです。
振袖は、多くの色やデザインから選ぶことになります。
事前に写真やカタログを見て、なりたいイメージや譲れないポイントを明確にしておくことをおすすめします。
そうすることで、現物を見たときにもスムーズに決められるだけでなく、後悔のない振袖選びができるでしょう。

3つ目は、迷ったら第三者のアドバイスを聞いてみることです。
どんなにイメージを持っていっても、数多くの振袖を前に迷ってしまう方は多いです。
自分や家族で相談して決めるのも良いですが、迷ったら着付け師や担当者にアドバイスを求めるのも1つの手です。
これまでたくさんの方の振袖姿を見ている着付け師や担当者からのアドバイスは、きっと皆さんの振袖選びの参考になるはずです。

□まとめ

今回は、クリーム色とベージュ色の振袖について、特徴とどんな人に似合うのかを解説しました。
優しくてかわいらしい印象を演出できるクリーム色、上品で落ち着いた印象を演出できるベージュ色はどちらもイエローベースの方向きの色といえます。
しかしどちらも小物によるカラーアレンジがしやすく、ブルーベースの方でも素敵な着こなしが可能です。
当記事を参考に、理想と自分自身に合った振袖デザインを検討してみてください。

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人気の高い緑の振袖!どんな緑が似合う?着こなしのポイントは?

振袖といえば、赤と考える方も多いかと思いますが、近年は緑を選択される方も増えています。
寒色・暖色に分類できない中性的な色合いである緑は、落ち着きがありつつも存在感を存分に放つため、振袖におすすめのカラーです。
そこで今回は、緑の振袖のイメージと、肌色別におすすめの色味、緑の振袖の着こなし方を紹介します。

□緑の振袖のイメージは?

全体的には、優しく落ち着きのある印象の緑ですが、その彩度や明度によっても大きく印象が変化します。
そこでここでは緑の色別に、それが与えるイメージを解説します。

1.翠色(すいしょく)
翠色とは、カワセミの羽色のような鮮やかな緑色を指します。
こちらは多くの植物の葉っぱの色とも近いため、緑の振袖を選べば、そこに描かれる花々をより一層引き立て、華やかかつ、まとまりのある印象を与えられるでしょう。

2.青柳(あおやぎ)
青柳とは、青みを増した春の柳の葉のような強い黄緑色のことです。
こちらのカラーは癒しの効果が高く、見ている人に安心感を与えます。
日本人の肌にも相性が良く、イエローベース・ブルーベース問わず多くの方になじみやすく、肌をきれいに魅せてくれるカラーであるといえます。

3.山藍摺(やまあいずり)
山藍摺とは、染料植物の山藍やまあいで摺すり染めた布の色で、灰色がかった青緑のことです。
こちらは特に落ち着いた印象のカラーで、振袖を上品に仕上げてくれます。

□どんな緑色が似合う?

ここまで様々な色合いを持つ緑色について、その種類と特徴、印象を解説しました。
これらの緑は、どのような方に合うのでしょうか。
ここでは近年様々なところで耳にするパーソナルカラーと合わせて解説します。
緑の振袖を着たくても、「自分には似合わない」と思って候補から外している方も自分に似合う緑の振袖を見つけられるので、ぜひ参考にしてください。

ポイント1.パーソナルカラー
・イエローベース(イエベ):黄みが強い肌色、髪や瞳の色はブラウン系。
・ブルーベース(ブルべ):赤みが強い肌色、髪や瞳の色はブラック系。

ポイント2.肌色
・ライト肌:白く透明感のある肌。
・ナチュラル肌:健康的な小麦系肌。

イエベかつライト肌の方
暖色系カラーと馴染みやすいこちらの方は、鮮やかな定番グリーンとの相性が良いです。
先ほど紹介したカラーでは、翠色がおすすめです。
さらに小物でコーラルピンクや黄色などのパステルカラーと合わせると、かわいらしく仕上がります。

イエベかつナチュラル肌の方
こちらも暖色系カラーとの相性が良く、先ほどの例でいえば柳色がおすすめです。
落ち着いた色味との相性が良いため、ブドウ色やからし色といったシックなカラーで統一するのはもちろん、地の深い緑に小物でオレンジや赤、ゴールドなど明るい色味を合わせて華やかさを演出するのもおすすめです。

ブルべかつライト肌の方
こちらは、鮮やかな寒色系カラーとの相性が非常に良いです。
青柳のような爽やかな色味を選んで、自身の凛とした美しさを引き立てましょう。
ローズピンクや藤色の小物を合わせてスタイリッシュに仕上げるのもおすすめです。

ブルべかつナチュラル肌の方
こちらも寒色系カラーとの相性が良く、先ほどよりも、落ち着きのある色味が似合いやすいです。
他にもブルーや黒、藍色ともマッチしやすく、無地の振袖を選択して、モードな印象に仕上げるのもおすすめです。

□緑の振袖の着こなし方

緑は中性的なカラーであるがゆえに、合わせる小物のカラーに悩んでしまうことも多いです。
そこでここからは、緑の振袖に合わせる帯の色と、振袖コーディネートのポイントを解説します。

*緑の振袖に似合う帯は?

振袖は、地のカラーで印象を決め、帯で全体を引き締めます。
そのため、地のカラーに合わせる帯の色選びは非常に重要です。

緑の振袖に似合いやすいといわれている色は、黒系、金系、銀系、白系などです。

しかし、少し個性的なスタイリングに仕上げたい、強く印象付けたいという方は、赤い色が入った帯を選択してみましょう。
緑と赤は補色であるため、全体的にインパクトが出るかつ引き締まります。
緑の色味や振袖の柄によって合う帯の色は異なるので、色味や柄によって選び分けてみてください。

*緑の振袖コーディネートのポイント

肌色に合った振袖選びは重要である一方で、なりたいイメージに合わせてコーディネートを考えるのも大切です。
例えば、現代風のお洒落な着こなしをしたいという方はダークグリーンを、レトロな雰囲気に仕上げたいという方は黄緑色を選びましょう。
また、振袖の印象は、小物と帯によって大きく印象が変わるため、希望の雰囲気に合った小物を選択するようにしましょう。
迷ったら、着付け師や担当者に聞いてみるのもおすすめです。

□まとめ

今回は、緑の振袖のイメージと、肌色別におすすめの色味、緑の振袖の着こなし方を紹介しました。
癒しの色であるつつも存在感を放つ緑は、その色味によって異なる特徴を持つとともに、似合うタイプや似合う組み合わせも異なります。
今回解説した内容を参考に、自分に合った緑、自分に合った着こなし方を検討してみてください。

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振袖や袴で使われる「重ね衿」とは?振袖で使う際の選び方をご紹介!

振袖や袴に合わせて使用されることの多い「重ね衿」。
皆さんはその役割や使用方法をご存じですか。
今回は、意外と知られていない「重ね衿」について、その役割と使用方法を紹介します。
さらに、振袖の色別に選び方も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

□振袖や袴で使われる「重ね衿」とは?

*「重ね衿」の役割

「重ね衿」とは、着物の装飾用品のひとつで、いくつもの着物を重ねて着ているように見せるためのものです。
これには、華やかな印象を与えたり、振袖の雰囲気を変えたりする効果があります。

「重ね衿」が生まれた背景には、「十二単」の存在があります。
十二単とは、平安時代の公家女房の正装で、たくさんの衣を重ね着していることから、そのように呼ばれるようになりました。
当時は体が冷えるのを防止するためにいくつもの重ね着をしていたと言われていますが、のちに、豊かさのアピールのためにたくさんの着物を重ねて着るようになりました。

その後大正時代までは、留袖・振袖・訪問着などの礼装用の着物は、「祝い事を重ねる」という意味から、何枚も重ねて着用するのが一般的でした。
現代では、留袖に「比翼(ひよく)」を付けて仕立てますが、これは2枚重ねの名残といえます。
そして「重ね衿」は、この比翼衿をより一層簡略化したものになります。
「実際に着物を重ねて着ずとも、着ているように見せる」という意味で、「重ね衿」を使うようになりました。

現代の「重ね衿」にも、昔着物を重ねていた意味と同様に、「祝い事や慶び事が重なりますように」という願いが込められています。
そのため、多くの場合結婚式や祝賀会など、お祝い事の際に着る着物に合わせるのが一般的です。
ただし、こちらは必ず使用しなければならないというものではありません。
着物を華やかに仕上げたい場合は着用し、控えめな印象に仕上げたい場合は使用しないというように使い分ける方も多いです。

*「半襟」との違い

着物の襟部分の小物として「半襟」がありますが、こちらは重ね衿とは使い方も役割も異なります。
半襟は着物の下に着る襦袢(じゅばん)に縫い付けて使用するものです。
これは肌と直に接して襟元の汚れを防ぐため、着物を着る際には必ず身に付けるものであることを理解しておきましょう。

*「重ね衿」はどう付ける?

「重ね衿」は、長襦袢に付けた半襟と着物の間から5mm程度覗かせるようにして付けます。
このとき、完全に隠れてしまっては意味がないものの、あまりにも幅広くなりすぎるとだらしない印象を与えてしまいます。
適切な幅に、丁寧に調節しましょう。
この5mmが、全体の印象を大きく左右します。

□振袖の「重ね衿」の選び方は?

「重ね衿」を選択する際には、振袖や帯の色合いに合わせることで、全体の統一感が出ます。
そこで、ここでは振袖の色別に「重ね衿」の選び方を解説します。

1.赤色の振袖に合わせる「重ね衿」
振袖の中では圧倒的人気を誇る赤色の振袖には、様々な色合いの重ね衿が合わせられます。
例えば、くすみがかった黄色の重ね衿を合わせれば、存在感のある赤い振袖に大人っぽい印象を与えられます。
また、緑色なら落ち着いた印象や古風な印象が加えられるでしょう。

2.黄色の振袖に合わせる「重ね衿」
黄色は、ぼんやりとした印象になりやすいため、黒や赤の重ね衿で引き締めるのがおすすめです。
他にも、豪華な印象に仕上げたい方は桃色やゴールドの重ね衿を入れると良いでしょう。

3.青色の振袖に合わせる「重ね衿」
知的な印象を持つ青色の振袖には、重ね衿で差し色をしオリジナリティーをアピールするのもおすすめです。
例えば、橙色の重ね襟を入れるとオリジナリティー溢れた、華美な印象に仕上がります。
反対に、明るい水色の振袖であれば、深い紫や青の重ね衿を入れると引き締まったデザインとなるでしょう。

4.緑色の振袖に合わせる「重ね衿」
緑色の振袖には、大人っぽさを意識して重ね衿を選ぶことがおすすめです。
全体のトーンが落ちすぎないように注意が必要ですが、黒の重ね衿を合わせれば全体が引き締まり、落ち着いた大人の印象を演出できます。
また、赤を選択すれば、上品かつ華美な印象を与えられるでしょう。

6.白色の振袖に合わせる「重ね衿」
白色の振袖は、どんなカラーにも合うため、いろいろな小物と合わせて楽しめます。
例えば、淡い赤やピンクの重ね衿を取り入れることで、優しさや可愛らしさを演出できるでしょう。
また、白色の振袖はどうしても顔まわりに物足りなさを感じやすいため、赤色や青色などのはっきりとした色を重ね衿に使うのもおすすめです。

7.黒色の振袖に合わせる「重ね衿」
黒の振袖は、合わせる帯や小物等によって上品さやつつましさ、大人っぽさなど多様な印象を与えられます。
例えば、青色の重ね衿であれば爽やかな仕上がりとなりますね。

□まとめ

今回は、着物を重ねてきているように見せるための装飾アイテム、「重ね衿」について紹介しました。
たったの5mm程度しか見えない「重ね衿」ですが、この有無やカラーによって全体の印象は大きく変わります。
今回紹介したカラー別の選び方を参考に、お気に入りの組み合わせを探してみてください。

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