成人式に着る振袖の柄には意味がある?様々な振袖の種類と意味をご紹介!

振袖の柄はどのような種類があるかご存知でしょうか。
おそらく、振袖を最初に着る機会が成人式だという方も多いでしょう。
今回は、成人式に着る振袖の柄の種類や意味を紹介していきます。
ぜひ、この記事を参考に振袖の柄を選んでみてください。

□振袖の柄の種類をご紹介!

振袖の柄には、さまざまな種類があるので、ここでは振袖を印象付けるメインとなる柄を4つ、ご紹介していきます。

1つ目の柄は、御所車(ごしょぐるま)です。
御所車とは、宮中の儀式が行われる際に、皇族や天皇などの身分の上の人たちが乗っていた牛車のことです。
そのため、この御所車は「富」「華やかさ」を表現できます。

また、振袖の柄で御所車を見かける際には、一緒に花が描かれていることが多いです。
これは、幸福の象徴である花を御所車に乗せることによって、幸せがあふれますようにという意味があります。

2つ目の柄は、鞠です。
振袖に描かれている鞠は、正確には御殿鞠(ごてんまり)と呼ばれる五彩の絹糸で作られた鞠です。
この鞠は、平安時代のお姫様が嫁ぎ先で寂しくないようにと、毛鞠(けまり)を装飾して持たせたものです。
そのため、御殿鞠が描かれている振袖には「良い縁」「丸くおさまる」という意味があります。

3つ目は、牡丹(ぼたん)です。
牡丹は、小さなつぼみから美しい大きな花が咲く花です。
このことから、牡丹が描かれている振袖には、「幸福」「高貴」になるようにという意味があります。

4つ目は、梅です。
梅は、冬の寒さに耐えてかなり早い時期から花を咲かせる花です。
そのため、梅が描かれている振袖は、女性の「品格」「強さ」が表現されています。

また、歳寒三友(さいかんのさんゆう)と呼ばれる松竹梅には、それぞれに意味があります。
その意味は、松は「長寿」「しなやかさ」、竹は「強さ」です。
松竹梅は、どれも冬の厳しい寒さに耐えて、花を咲かせるのでこのような意味を持っています。

□成人式に用いられる振袖の柄の意味とは?

振袖の柄にはさまざまなものがありますが、それぞれ意味を持っています。
ここでは、成人式に着ていくときに最適な柄と、その柄の意味について4つほど紹介していきます。

1つ目は、桜です。
桜には、「豊かさ」「門出」という意味があります。
そのため、成人式という大人の第一歩を踏み出す方にとって、最適な柄です。

2つ目は、小花です。
先ほど、牡丹の柄を紹介しましたが、そのような大きな美しい花を咲かせるものでなく、さまざまな小さな花が描かれている振袖もおすすめです。

その理由としては、色々な小花が咲いているものは、繁栄するようにという意味が込められているからです。
成人する年齢になると、親元から離れていたり、そろそろ親元から離れる予定の方が多いでしょうから、このような意味を持った柄の振袖も良いでしょう。

3つ目は、蝶です。
蝶は、飛んでいるときの姿から可憐だと思われていました。
そのため、幼い頃から立派に成長して、大人になって自立していくときに着る振袖の柄としてぴったりです。
また、蝶の柄には、ちょうという読み方から長寿を連想させることにより、「長寿」の意味も込められています。

4つ目は、バラです。
バラは、次に紹介するモダン柄というカテゴリーの代表となる柄です。
バラには、色によって意味が異なるため、それぞれ紹介していきます。

・赤いバラ : 愛情
・白いバラ : 清らか
・ピンクのバラ : 上品さ、おしとやか
・黄色のバラ : 友情
・青色のバラ : 奇跡、夢

このようにバラにはそれぞれ色によって意味が異なるので、バラの柄の振袖を着たいと思っている方はこの意味を頭において選ぶと良いでしょう。

□モダン柄やレトロモダン柄とは?

成人式に着ていく振袖を選ぶ際に、「モダン柄」「レトロ柄」という表記を見たことはありませんか。
そのような柄は、平安時代から着られていたものではなく、最近振袖に取り入れられている新しい柄です。

そのため、このような柄には意味が込められてはないのではないのか、振袖として意味を成しているのかという意見があると思うので、説明していきます。

*モダン柄

モダン柄とは、昔の振袖にはなかった柄です。
モダン柄には、先ほど紹介した蝶やバラや、ストライプや縞模様など古典的な振袖には見られないものが多いです。
昔からの柄ではなく、近寄りがたい親御さんがいるかもしれませんが、新しい柄でもきちんと意味が込められているので安心して選んでいただいて構いません。

また、このような新しい柄は、明るい色や引き締まっている色などの古典的な柄には出せない印象を与えることもおすすめです。

*レトロモダン柄

レトロモダン柄とは、レトロ(昔ながら)という意味とモダン(現代的な)という意味が合わさっている柄です。
この柄は、分かりやすく説明すると、古典的な振袖を現代風にアレンジしたものです。
そのため、モダン柄ほどはっきりとした色合いにしたくないけれども、落ち着いていておしゃれな見た目が良いという方はレトロモダン柄がおすすめです。

□まとめ

成人式に着る振袖の柄の情報は、押さえて頂けたでしょうか。
振袖の柄や意味は、今回紹介したもの以外にも多くあるので、ぜひご自身の気にいる柄を見つけて見てください。
素敵な成人式になることを、願っています。