振袖を綺麗に着るためには下着が重要!詳しく解説します!

「成人式で振袖を着るつもりだけど、肌着は着た方が良いだろうか。」
このような疑問を持っている方はいませんか。
結論から申し上げると、振袖を着るときには肌着も着用することをおすすめします。
今回は、肌着を着る理由や肌着の種類、注意点について紹介します。

□肌着を着る理由について

まず初めに、なぜ肌着を着る必要があるか、その理由を見ましょう。

大きな理由としては、長襦袢を汚れから守るためです。
肌着を着用していない状態で汗をかいた場合、長襦袢に汗が直接染み込みます。
正絹の長襦袢の場合、汗が染み込むとシミになります。
肌着を着ることでそのシミを防げるため、肌着を着ましょう。

「汗がついた長襦袢を洗濯すれば良いのではないか。」
このように考える方もいると思いますが、正絹で作られているものは頻繁に洗濯できません。
汗がついたときは洗わないで、乾燥させることが多いです。
その点、肌着であれば何度でも洗濯できるため、肌着を着用しましょう。

また、振袖における美しい姿であるコケシ体型を維持しやすくなるのも理由の1つとしてあります。
振袖に肌着は欠かせないものであるため、着用しましょう。

□肌着の種類について

振袖を着るときに必要な肌着ですが、肌着にはいくつか種類があることをご存知ですか。
続いては、3種類の肌着について、その特徴とともに確認しましょう。

1つ目は、セパレートタイプです。
これは最も代表的な肌着のタイプで、上半身部分の肌着、下半身部分の裾よけに分かれています。
特徴としては、汗を吸ってくれることや防寒対策になること、歩きやすくしてくれることなどが挙げられます。

ただし、裾よけが下着の代わりにはならないことは頭に入れておいてください。
裾よけはパンツの上に身につけましょう。

また、着崩れたときには別々に調整できますが、初めて着用する方には難しいため、着慣れていない場合はセパレートタイプを避けた方が良いでしょう。

2つ目は、スリップタイプです。
これは洋服に最も近いタイプです。
特徴としては、先ほどのセパレートタイプとは違い、上下で分かれていないことが挙げられます。
中には、上半身部分と下半身部分の素材が違うものもあることを覚えておきましょう。

スリップタイプには、ノースリーブや半袖の形をしたものが多く、頭からかぶって着用できるため、簡単に着られることが大きな特徴です。
また、着物や浴衣を着るときにも使えるため、最近では最も人気のタイプです。
最も使い勝手の良いタイプと言えるでしょう。

3つ目は、ロングタイプです。
これはワンピースタイプとも呼ばれており、和装の形状です。
着崩れしにくいため、初めての方にはおすすめのタイプでしょう。

初めて振袖を着用する方は、着やすさを重視して、後半のスリップタイプ・ロングタイプを選ぶことをおすすめします。
自分に合わせて、肌着のタイプを選びましょう。

□振袖を着るときの肌着の注意点について

最後に、肌着に関する注意点をいくつか紹介します。

*衿の形に気をつける

振袖の衿は後ろがかなり抜けているため、肌着が見えないように気をつける必要があります。
せっかく綺麗な振袖でも、肌着が見えると台無しになりますよね。
後ろの襟刳りが刳れているものを選ぶと良いでしょう。

*ボディーラインが強調されるものは避ける

振袖を着るときはブラジャーをできるだけ付けない、もしくは和装用の下着の着用をおすすめします。
その理由は3つあるため、それぞれ確認しましょう。

1つ目は、着崩れの原因になるからです。
ブラジャーがある場合、胸のボリュームで衿合わせが開いていきます。
その結果、着崩れが起こる可能性があるため、ブラジャーを避けた方が良いでしょう。

2つ目は、寸胴でなくなるからです。
先ほども少し触れましたが、振袖の場合はコケシ体型が望ましい姿とされています。
それに対して、ボディーラインが強調されるようなブラジャーをすると、コケシ体型から離れていきます。
そのため、振袖の見た目に影響が出るようなブラジャーは避けましょう。

3つ目は、肌にブラジャーのワイヤーが食い込む可能性があるからです。
振袖を着るときは、胸紐を長襦袢と振袖に掛けて締めますが、その位置はアンダーバストに当たります。
アンダーバストはブラジャーのワイヤー上であり、自然とワイヤーが食い込むため注意しましょう。

*インナーの長さに注意する

成人式が冬に行われる場合、アウターを羽織ろうととしても、振袖を着ていたら難しいです。
そのため、寒さ対策としてヒートテックやレギンスなどのインナーを着用する方がいるでしょう。

しかし、インナーの長さには注意する必要があります。
なぜなら、インナーが長い場合、腕を伸ばしたときに振袖から見えてしまう可能性があるからです。
七分丈のものや半袖のものを選ぶ、もしくは丈の長い手袋を用意すると、こういった心配をすることなく過ごせるでしょう。

□まとめ

今回は、振袖の肌着を着る理由や種類について紹介しました。
振袖には肌着が必要であることがわかったと思います。
いくつか種類があるため、自分に合った肌着を選びましょう。