成人式の振袖を選んでいる方の中で、帯について悩んでいる方はいませんか。
おそらく、帯のことまで考えていなかったという方が多いでしょう。
そこで今回は、成人式で使う振袖の帯選びの重要性と、帯の種類や結び方を紹介します。
□成人式で使う振袖の帯選びの重要性を紹介!
成人式の日に着る振袖の柄を慎重に決める方は多いです。
しかし、振袖に合わせる帯をどれにするかは、あまり考えない方が多いのではないでしょうか。
ここでは、成人式で使う振袖の帯選びが重要な理由について紹介していきます。
まず、振袖に対する帯の役割を説明していきます。
帯は、振袖を着るために必須なものであり、普段着ている洋服のベルトのような役割をします。
しかし、帯は振袖に対してかなりの面積を占めているもので、後ろ姿は背中のほとんどが帯の柄や色の印象で決まると言っても過言ではありません。
そのため、帯を選ぶことを疎かにしてはいけないのです。
次に、成人式の日に着る振袖の帯選びの方法を紹介します。
これは柄にもよりますが、華やかなデザインの帯を黒留袖や訪問着に合わせないようにしましょう。
また、成人式の日に着る振袖は、多くの方がレンタルされるはずなので、そういった場合には華やかなデザインの帯を選んでも良いでしょう。
長く着用する予定がある場合は、落ち着いたデザインの帯を選んだ方が良いです。
□振袖の帯の種類を紹介!
ここでは、振袖の帯の種類を「袋帯」と「丸帯」の2つに分けて紹介していきます。
*袋帯
袋帯の大きさは、幅31センチ・長さ4メートル30センチです。
この帯は、半分に折ってから使用することから袋帯と呼ばれています。
袋帯の特徴としては、次の4つです。
・表に柄が入っている
・裏面は無地になっている
・軽い
・結びやすい
袋帯はこのような特徴から、さまざまな結び方ができ、成人式に行く際に簡単に結べるのでおすすめです。
また、成人式でないフォーマルな会のときであっても、袋帯は使えるので華やかな帯でない方が良いという方でも問題なく使えます。
*丸帯
丸帯の大きさは、長さ4メートル36センチ以上で、重さが3キログラムの帯です。
そのため、袋帯とは対となる帯です。
丸帯の特徴としては、次の3つです。
・裏にも柄が入っている
・重い
・結ぶのに高い技術が必要
丸帯は、重くて結びにくい帯なので、成人式にこの帯を使用すると少々大変かもしれません。
しかし丸帯は、舞妓さんや花嫁衣裳などで使われている帯なので、成人式に着て行ったとしても全く問題はありません。
□振袖の帯の結び方を紹介!
これまで成人式の帯の重要性や、振袖の帯の種類について紹介してきました。
そして、あと1つ重要なのが、振袖の帯の結び方です。
ここでは、帯の結び方について基本的な結び方を3つ・アレンジされた結び方を3つ紹介していきます。
*帯の基本的な結び方
1つ目の基本的な結び方は、文庫結びです。
文庫結びは、帯の結び目がリボンのように見える結び方です。
これは、江戸時代の武家の女性がよくしていたとされている結び方なので、簡単な結び方として有名です。
結び方の手順は次のようになります。
1.真ん中に結び目をつくる
2.2つの帯の羽を下に垂らす
文庫結びはこれだけで結べます。
文庫結びは主に、袋帯で結ばれています。
2つ目の基本的な結び方は、立て矢結びです。
立て矢結びは、先ほど紹介した文庫結びよりも身分の高い人たちが結んでいた結び方です。
立て矢結びは大きめに生地を取り、羽をつくるので、可愛さよりもかっこよさが目立つ着こなしです。
立て矢結びは、羽を右側が下になるように結ぶことで、「立ち矢」のように見えることからこのような名前の結び方になっています。
3つ目の基本的な結び方は、太鼓結びです。
太鼓結びは、これまで紹介してきた中でも最近生まれた結び方で、江戸時代後期に発案されたものです。
太鼓結びには一重太鼓と二重太鼓の2つの結び方があり、一重太鼓は最もシンプルな結び方として知られています。
見た目は、長方形の帯の形を活かしたもので正方形のように見える帯です。
2つの結び方の違いは、横から見た時に正方形が二重になっているか、なっていないかです。
*アレンジされた結び方
1つ目のアレンジされた結び方は、薔薇結びです。
薔薇結びは、柔らかい素材の帯に向いている結び方です。
これは、文庫結びをアレンジした結び方で、帯の左半分を真ん中から折ることで薔薇のように見せています。
2つ目のアレンジされた結び方は、巾着結びです。
巾着結びは、文庫結びをアレンジした結び方です。
これは、縦の結び目を大きくとることで羽を小さくして、巾着のように見せています。
巾着結びは、どのような柄に対しても合う結び方です。
3 つめのアレンジされた結び方は、うずしおです。
この結び方は、立て矢結びをアレンジした結び方です。
うずしおは、羽が散らばっている様子が渦潮に見えることから、この名前が付けられました。
立て矢結びの羽を短めにとり、残りの帯の羽を結び目にしまうことで結べます。
□まとめ
今回は、さまざまな帯の結び方や種類を紹介してきました。
実際に、帯は後ろ姿の印象を決めると言っても、過言ではありません。
この記事を見て、帯のことはあまり考えていなかったという方が、少しでも帯に対して興味を持っていただけると幸いです。