成人式で気になることの1つに振袖の着崩れがあります。
式自体はすぐ終わるのですが、その後久々に会った友達とおしゃべりしたり、同窓会に参加したりするため徐々に着崩れるものです。
せっかくの晴れ姿で嫌な思いをしないよう着崩れの対処法を知っておく必要があります。
そこで、振袖マナーと着崩れの対処法を紹介します。
□振袖を着ている時の基本の動作について
振袖を着ている際基本的な動作としては、立つ、歩くがあります。
それぞれの動作でのマナーを説明します。
立つ時のポイントは、上に引っ張る感じで背筋を伸ばすことです。
親指に力を入れて歩き、歩幅は足のサイズの半分にしましょう。
無理に胸を張ったり、内股を意識せず自然体が綺麗です。
立っている時に、重心が傾いていないか、おなかがでていないかなどを時々気にすると良いでしょう。
次は、外出時のマナーを説明します。
外出時の動作には、車の乗り降り、食事、お手洗いがあります。
車の乗り降りではドアに引っかからず、体の前で袖を合わせます。
車に乗る時は、座席に座り、セットした髪型が崩れないように注意しながら頭を入れ、最後に足を揃えて体を回転させます。
降りる時は乗る時の逆で、足、頭、腰の順番です。
食事をする時は、振袖が汚れないように大きめのハンカチを用意しておくと良いでしょう。
膝にかけておけば、汚れが飛んでも安心です。
お手洗いの時は、なるべく洋室を選択しましょう。
個室を出る前には、裾やおはしょりがめくれていないかを確認してください。
手を洗う前には、袖が濡れないように注意しましょう。
□振袖でのその他の動作について
先程に続いて振袖時でのマナーを説明します。
階段の上り下りで注意したいことは、袖と裾です。
振袖に慣れていないと裾を引きずって歩きがちです。
手で軽く持って、振袖を踏まないように注意しましょう。
しかし、裾を上げすぎると足首が見え、今度は見た目が悪くなるので注意が必要です。
両方の袖を手で持ち上げると引きずりにくいのでおすすめです。
また階段は転びやすい場所であるため、着物を着ている時は特に危険です。
遠慮せず、友人や家族にエスコートしてもらいましょう。
次は、乾杯の時の手の上げ方を説明します。
成人式では同窓会が開かれることも多いため、乾杯の機会も何度かあるでしょう。
乾杯にも気を付けることがあるので、意識して可愛く見せたいところです。
ポイントは、腕を上げる時に片方の手で袖口を添えることです。
そのまま腕を上げれば、腕が露出し見た目が悪いです。
また、物を拾う時は、袖が地面に付かないようにしてください。
片方の手で両袖を持ちます。
腰を落とすときには、裾が広がらないようゆっくりと腰を下ろしましょう。
写真を撮る時のポイントは、立ち姿の時と同様に、背筋を伸ばし顎を引き、体の前で手を組むと美しいです。
顔の写真なら、自然な感じで手を顎に乗せるポーズもおすすめです。
小顔効果を発揮し、乱れがちな衿元も隠せます。
□着崩れのポイントとは
着崩れの原因と対処法を5つ説明します。
1つ目は、後ろ衿が浮いたときに後ろのおはしょりを引くことです。
振袖を着る際、後ろ衿を下げて拳分の間を空けることを衣紋を抜くと言います。
こうすることで綺麗になりますが、だんだん衿が浮き、首元がつまってきます。
この時、衿を直そうと考える方も多いですが、後ろのおはしょりを直すのが正しい方法です。
2つ目は、胸元がはだけた時は、下前の衿を引いて胸紐に挟み込むことです。
振袖は重ね着をするため間が浮くことがあります。
慌てて引っ張る方もいますが、しわやたるみの原因になりかねません。
引っ張るのではなく、左の身八つ口に左手を入れ、下前の衿先を引いて胸紐に挟み込み、上前の衿を直しつつ、おはしょりの衿の部分を下に引っ張ることで対策しましょう。
胸元の着物のたるみが綺麗に直ります。
3つ目は、帯が下がったら、上下二方向から上げて直すことです。
振袖を着ている時、帯締めが甘かったり、補正が足りなかったりすると帯が次第に下がります。
下がった帯は上げて直すのですが、上からではなく下から持ち上げるのがポイントです。
順番は、帯の下に両手を入れて持ち上げた後、帯の上を持ち、引き上げると元の位置に戻ります。
4つ目は、上前が下がった時は、余った部分を腰紐に挟み込むことです。
振袖は美しく見せるため若干斜めに着付けますが、階段で上り下りすると上前が広がってきます。
そのような時は、余った部分をおはしょりの下に隠しましょう。
5つ目は、腰回りにたるみができた時、おはしょりを内側から引き上げることです。
立ったり座ったりという動作を繰り返せば、腰からお尻部分にしわやたるみが出ます。
自分ではなかなか気づきにくいので、後ろ姿を見て確認しましょう。
腰部分にしわが発生したら、左右に引っ張ると綺麗になります。
□まとめ
今回は、振袖マナーと着崩れの原因、対処法を解説しました。
着崩れは一度崩れるとなかなか直らないイメージですが、コツをつかめば自分で直せます。
成人式のように長い間着る時には着崩れのポイントと直し方を知っておけば安心して過ごせます。
今回の記事を参考に素敵な成人式を迎えられる一助となれば幸いです。