振袖を着る際、靴は草履かブーツを履くことになる方が多いですが、どのような基準で選べば良いのか悩んでいる方も多いでしょう。
成人式を迎えるにあたって靴選びについても把握しておきたいところです。
そこで今回は、振袖の靴選びのポイントと注意点を解説します。
□着物にブーツを合わせるメリットと注意点を解説!
着物とのコーディネートでは、見た目から草履を選ぶ方が多いです。
しかし、ブーツを選択される方も一定数います。
ブーツは明治期以降女子学生が増えたことで普及しました。
ブーツを合わせるメリットは、以下の3つです。
・足元が防寒対策になる
・個性を出せる
・身長が高く見える
卒業式や成人式は寒い時期に行われるため防寒対策になるのはメリットでしょう。
次は、ブーツに合わせる際の注意点を解説します。
具体的には、以下の3つです。
・公式の場ではブーツは着用しない
・脱ぎ履きしやすいものを選ぶ
・丈の長さに注意する
フォーマルの場でブーツは着用しないということに関しては、ブーツはモダンスタイルでカジュアルな場で認められていることに起因します。
そのためフォーマルの場には向かず、結婚式では草履を履いた方が望ましいとされています。
他の2点に関しては、先に述べましたが、脱ぎ履きしやすい物を選ぶと良いでしょう。
ファスナーがある物を選択すると脱ぎ履きしやすいのでおすすめです。
□草履の選び方と注意点について
振袖に合う草履を選ぶ際、普段履いている靴と少し違ったサイズ選びが基本です。
どのような点に気を付けて草履を選べば良いのか、5つのポイントを説明します。
1つ目は、花緒が痛くない草履を選ぶことです。
昔は洋靴の代わりに草履を履いている人が多かったので履き慣れていました。
ただ時代とともに洋靴を履く人が増え、今では花火大会で浴衣を着る時に履くぐらいという人も多いでしょう。
草履の花緒は、履き心地や履きやすさに影響を与える部分で、どのような素材でできているかが履きやすさ、痛くなりにくさに影響を与えます。
花緒にはコットンが入っており、コットンの量が多くふんわりしているほど痛くなりにくいです。
また、花緒の太さが2センチ以上の太い物を選べば、摩擦を分散し、長時間履いても痛くなりにくいです。
2つ目は、表示サイズに気を付けることです。
洋靴の場合、表示サイズではセンチが用いられます。
しかし草履では、尺貫法が用いられ、センチの表示と若干ずれが生じます。
例えば、23.5センチの草履を選ぶと、実際は23センチになります。
分かりにくい方はお店の方に相談してください。
最近では分かりやすいように店側が工夫し、SML表示の商品も増えています。
3つ目は、試着は必ず行うことです。
草履は洋靴とのサイズが若干異なるため、思っていたサイズとずれていたといった失敗が生まれやすいです。
購入する場合は返品できますが、振袖と一緒にレンタルされた場合は、ギリギリにレンタルすることになるため、本番サイズが合わない草履を履くことになる可能性があります。
当日後悔しないよう試着は必ず行いましょう。
レンタルでは靴屋で試着し、ある程度のサイズを把握した上で予約することを推奨します。
4つ目は、かかとは少し出ている方が望ましいということです。
サンダルでは、靴からかかとが出ているとだらしない印象を与えますが、草履ではかかとが出ているのがマナーです。
これは、振袖の裾を踏まないようにするため、また大きなサイズだと土踏まずの位置が合わず足を痛めやすいためです。
草履を選ぶ際は、かかとが1センチから2センチほどはみ出す物を選ぶと足が痛くなりにくいです。
5つ目は、防寒対策を万全に行うことです。
振袖では足袋を履いてから草履を履きます。
洋靴と比べ露出が多いため寒さを感じやすいです。
成人式や卒業式は寒い時期に行われるため、ショールやストールを準備しておくと良いでしょう。
□着物に合わせるおすすめの普段靴について
普段から履く靴を着物に合わせたいと考える方は多いです。
ここでは着物に合わせるおすすめの普段靴を4つ解説します。
1つ目は、ブーツです。
着物にブーツを合わせるとおしゃれな印象に仕上がります。
ブーツには、ロングブーツやショートブーツなどさまざまな種類がありますが、動きやすいショートブーツがおすすめです。
2つ目は、パンプスです。
パンプスは個性を出したい方におすすめです。
着物にパンプスを合わせる際は、履き慣れたパンプスを選びましょう。
着物では慣れていないこともあり、いつも通りに歩きにくいです。
デザインだけではなく、歩きやすさも重視しましょう。
3つ目は、おじ靴です。
おじ靴は、男性がスーツで履く革靴に似せた女性用の靴です。
おじ靴は歩きやすく、モダンな雰囲気になるため若い女性から人気を集めています。
4つ目は、スニーカーです。
着物にスニーカーを合わせると聞いて驚かれる方は多いです。
しかし最近では、着物にスニーカーを合わせる着方は人気です。
ただし難易度が高く、初心者がやると浮いてしまうことがあるので、注意しましょう。
□まとめ
今回は、靴選びのポイントと注意点を解説しました。
最近では着物とブーツのコーディネートが増えています。
ブーツを合わせると防寒対策になるなどメリットもあるのでおすすめです。
成人式の寒い日に寒さ対策にもなるのは魅力ですね。