振袖に描かれた牡丹にはどんな意味がある?花柄の意味をご紹介!

成人式で着る振袖には、多くの柄の種類があります。
どんな柄を選ぶかによって見た目の印象に違いが出るのはもちろん、柄ごとに持つ意味が異なるため、選ぶ柄によって振袖を着る意味合いにも違いが出てきます。
例えば、人気の高い花柄の1つである「牡丹」は、その意味から晴れの日にふさわしい振袖の柄です・
今回は、そんな牡丹の柄が持つ意味についてご紹介します。

□振袖の牡丹の柄が持つ意味は?

*牡丹はどんな花?

牡丹は、古くから「百花の王」と呼ばれています。
そのように呼ばれる理由は、花としての美しさにあります。

牡丹の花はサイズが大きく、大輪の花を咲かせます。
花弁も上品で美しく、見とれるような魅力がある花です。
花が咲く前は硬くて小さいつぼみですが、一度花開くと、ふっくらとした見事な見た目に生まれ変わります。
昔から「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」と表現されているように、牡丹は美しさを象徴する花なのです。

*牡丹柄が持つ意味

こうした美しくきらびやかな見た目の印象から、牡丹は「富貴」や「幸せ」を意味する花として着物の柄に使われています。
豪華な花であるため、かつては身分の高い人だけが牡丹柄の着物を着ることが許されたとも言われています。
このように美しく縁起の良い牡丹柄は、晴れの日に着る振袖の柄として大変ふさわしいと言えるでしょう。

デザイン面に関しては、牡丹は大きく大胆に描かれることが多いため、比較的印象の強い見た目になりやすいです。
そのため、「華やかで印象的な着こなしをしたい」「大胆にかっこよく着こなしたい」といった方におすすめの柄です。

□その他の花柄はどんな意味を持っている?

牡丹以外にも、多くの花が振袖の柄として使われています。
その花が持つ意味も知ることで、振袖がより思い出深いものになるでしょう。
代表的なものをいくつか見ていきましょう。

1.桜
桜は、日本を象徴する花の1つです。
誰もが知っている花で、100円玉の絵柄としても用いられていますね。
毎年美しく咲き誇る姿から、「華やかさ」や「繁栄」といった意味を持っています。
また、春に芽吹いて花を咲かせることから、ものごとの始まりといった意味もあります。
大人の仲間入りをする成人式にぴったりの柄だと言えるでしょう。

2.菊
菊は、皇室の御紋にも使われているたいへん高貴な花です。
古くから「邪気を払う縁起の良い花」とされており、「無病息災」「長寿」「邪気払い」「心身の安定」など、さまざまな意味を持っています。
丸みを帯びた形が可愛らしい万寿菊や、大胆な柄として描かれる乱菊など、表現の幅が広いことも菊ならではの魅力です。

3.梅
梅は伝統的かつ可愛らしい印象を与える花で、古典柄からモダン柄まで、さまざまな振袖に用いられています。
「忍耐力」や「美しさ」を表す、美しくも力強さを持った花とされており、「産め」との掛詞から、安産祈願の意味も込められています。
中国では逆境に耐える人生の理想といった意味合いもあり、縁起の良さを感じさせます。

4.藤
藤の花は、上品な紫色が特徴的です。
日本では古くから紫色は高貴な色とされてきたため、藤の花にも高貴なイメージがあります。
藤は繁殖力が強い植物で、他の樹木に絡みながら成長していく姿から、「長寿」や「子孫繁栄」の象徴とされています。
また、「不二(2つとないこと)」「不死」とかけて、その縁起の良さから名前や家紋にも多く取り入れられてきました。

5.橘(たちばな)
橘(たちばな)は、ミカン科ミカン属の植物で、柑橘類の一種です。
古代日本の蜜柑(みかん)は橘のことを指し、『古事記』では不老不死の理想郷である「常世(とこよ)の国」に存在する植物として、「長寿」「元気な子供を授かる」などの意味を持つとされています。
吉祥文様は中国から伝わったものが大半ですが、橘は日本で生まれた数少ない文様の1つだと言われています。

6.菖蒲(しょうぶ)
菖蒲(しょうぶ)は、古来より解毒作用のある薬草として重宝されてきました。
勝負の花が発する香りは厄災を払うと言われ、魔除けやお守りとしても使われてきました。
5月5日の端午の節句に菖蒲を飾ったり、菖蒲酒を飲んだりする風習は、魔除けの意味からきているものであると言われています。

7.椿(つばき)
椿(つばき)は春を表す花で、椿油などの副産物をもたらします。
花だけが首からぽとりと落ちるため、武家の間では縁起の悪い花とされていましたが、一方で神秘的な力を秘めた花とも考えられており、「永遠の美」といった意味が込められています。
シンプルで清楚な花といったイメージがあるため、凛とした美しい着こなしができるでしょう。

□まとめ

今回は、牡丹の柄が持つ意味と、その他の花柄の意味をご紹介しました。
振袖に使われる牡丹の柄には、「富貴」や「幸せ」といった意味があります。
人の目を引くような華やかさがある柄であり、意味の面でも縁起の良さがあります。
成人式のような晴れの日にぴったりの柄ですので、振袖選びで迷っている方は、ぜひ牡丹の柄を選んでみてはいかがでしょうか。

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