最近の振袖はデザインやカラーの幅が広く、従来ではあまり見かけなかったような見た目の振袖もよく見られるようになりました。
新しい振袖のカラーも次々と登場してきていますが、「ワインレッド」はそのようなカラーの1つです。
今回は、独特な魅力を放つワインレッドについてご紹介します。
他とは少し違った魅力のある振袖をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
□ワインレッドはどんな色?
「ワインレッドと聞くと、なんとなくどんな色かは想像できるけれど、具体的なイメージが湧きにくい」「ボルドーやバーガンディなどの、他の似た色との違いがわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
実際、ワインレッドには似ている色が多く、区別が難しい色でもあります。
まずは、ワインレッドの特徴と、他の色との違いを見ていきましょう。
*ワインレッドの特徴
ワインレッドは、名前の通り赤ワインに由来する色です。
ワインレッドの色の特徴を一言で表すと、「赤ワインのような大人っぽさ、セクシーな雰囲気、エレガントさを持った赤紫色」だと言えます。
赤ワインは産地などによって色味が異なるため、一括りに「赤ワインの色」と言うと少し語弊がありますが、一般的な赤ワインの色とイメージすればおおよそ間違いはないでしょう。
ワインレッドは美しい透明感がありながら大人っぽい雰囲気を持った色で、見る人を引き込むような魅力があります。
女性が赤色を着ると魅力が引き立つと言われますが、ワインレッドは通常の赤色に比べて、よりセクシーでエレガントな魅力を放つ色であるため、女性の美しさをさらに引き立たせます。
ワインレッドを身につけるメリットとしては他にも、単色であっても魅力的に仕上がることが挙げられます。
衣服を単色にすると、地味になりすぎたり、安っぽく見えたりしてしまうことが多いです。
しかし、ワインレッドの場合は、単色であっても安っぽさや地味さが出ないどころか、飾り気のない上品さを演出できます。
洋服の場合は、体のラインが分かるドレスなどで単色のワインレッドを選ぶことで、大人の女性らしいセクシーな見た目を作り出せるでしょう。
振袖の場合は、少ない柄でもメインの色にワインレッドを据えることで、気品や高級感のある上品な佇まいを演出できます。
*他の色との違い
「ボルドー」はワインレッドと同じく赤ワインに由来する色ですが、色味には違いがあります。
ボルドーはワインの女王と言われるフランス南西部ボルドー地域で作られる赤ワインの色に由来しており、ワインレッドに比べるとやや暗い色味をしています。
「バーガンディ」も同じく赤ワインに由来する色ですが、ボルドーとは産地の異なる赤ワインに由来しています。
バーガンディはワインの王様といわれるフランス東部ブルゴーニュ地方で作られる赤ワインに由来しており、ワインレッドやボルドーに比べてより暗い色味で、少し茶色みを帯びた色です。
同じように赤ワインに由来する色と言っても、それぞれ色味には違いがあり、身につけたときの印象にも差が出ます。
出したい雰囲気のニュアンスを意識して、より理想に近い色を選ぶようにすると、ワンランク上の着こなしができるでしょう。
□ワインレッドを上手に着こなす振袖選びのポイント
1.身長と体型に合ったものを選ぶ
同じデザインの振袖でも、着る人の身長や体格によって見え方は変わってきます。
例えば、背の高い人と小柄な人とでは、着物の面積に違いが出るため、同じ柄を着ても印象には差が生まれます。
デザインの好みだけで選ぶのではなく、自分の体に合った振袖を選ぶことがまずは重要です。
2.肌色に合った色や柄を選ぶ
人にはそれぞれパーソナルカラーがあります。
最近よく聞く「ブルベ」「イエベ」はパーソナルカラーの分類のことで、自分がどの分類に当てはまるかによって、似合う色も変わってきます。
自分の肌色の特徴を理解して、相性の良い色を選ぶと、より美しく見せられるでしょう。
3.理想のイメージやこだわりをはっきりさせておく
理想とするイメージを持っていない状態や、はっきりしていない状態で振袖を選ぼうとすると、時間がかかってしまいます。
また、理想がはっきりしないままなんとなくで選んでしまうと、当日になって「やっぱりイメージと違った」といったことになりかねません。
カタログやネット上の画像などを参考にして、理想とするイメージをはっきりさせておくことをおすすめします。
4.第三者のアドバイスも参考にする
自分や家族以外の第三者にアドバイスを求めることで、より客観的な意見をもらえます。
特に、振袖を取り扱うお店のスタッフや着付師に意見を求めることで、より的確なアドバイスをもらえるでしょう。
□まとめ
今回は、ワインレッドの特徴と、ワインレッドの振袖を上手に着こなすための選び方のポイントをご紹介しました。
ワインレッドは大人の魅力を放つ、とても上品な色です。
ワインレッドの振袖をまとうことで、高級感のある洗練された印象に仕上がるため、大人の仲間入りをする行事である成人式にはピッタリだと言えます。
「かわいらしさよりも上品さや大人っぽさを出したい」という方は、ぜひワインレッドの振袖を検討してみてください。