振袖は、日常的に着るものでは無いので、着付けについて分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中でも、帯の結び方を知っている方は、少ないと思います。
実は、帯によって、振袖の印象は大きく変わります。
そこで今回は、帯で印象が決まる理由と、知っておきたいおすすめの帯の結び方について解説します。
□振袖の印象は帯で決まる?
日常的に着る洋服でも柄物のコーディネートは難しいのですが、振袖の多くは柄物になっています。
そのため、どのような帯を選べば良いのか、分からなくなりますよね。
帯には、着物を引き締める効果があります。
しかし、振袖と同じ色だと帯をしているのか分からなくなり、引き締まりにくくなります。よって、帯は、振袖と違う色を選ぶことをおすすめします。
また、振袖は、色や柄が派手な為、全く違う色にするか、同系色なら色の濃淡をはっきりさせると良いでしょう。
帯の柄は、振袖と同じでも、特に問題ありませんが、全く違う柄の帯を選ぶことによってイメージを変えられます。
例えば、振袖の柄が小さい時は、柄の大きな帯を締めることではっきりとさせられます。
また、バラなどの花柄の振袖に、直線的な模様の帯を合わせることで、振袖がより引き締まるでしょう。
振袖の色や柄がはっきりとしている時は、帯の色や柄を抑えることで派手さを抑えられます。
反対に、振袖が少し地味な時は、はっきりと見える帯を締めることで、華やかさを演出できます。
そして、振袖や帯の柄を、自分の好みで選ぶことも大切ですが、全体の印象や雰囲気で選ぶことも大切です。
選んだ振袖と帯に合わせた結び方をすることで、他の人よりも着こなせるでしょう。
□振袖の帯の結び方について
振袖を着る機会は、成人式など晴れ舞台であることが多いでしょう。
やはり、晴れ舞台では、華やかな自分を見せたいですよね。
振袖は、帯の結び方で後ろから見た印象が大きく変わります。
結び方には、様々な種類があるので自分の好きな形を探しましょう。
*文庫結びとは
文庫結びは、帯の結び方の中でも基本の形です。
浴衣の帯でもお馴染みの結び方ということで、振袖の場合も基本的に同じ要領で結べるので比較的簡単な結び方でしょう。
また、江戸時代から武家の女性が行う伝統的な帯結びとして、知られています。
近年の成人式などでは、より華やかな帯結びが人気なので文庫結びが少なくなっています。
すっきりとしたシンプルな形なので、着付けが初めての方でも失敗が少ない結び方です。
そのため、着付けに自信が無い方におすすめの結び方です。
そして、文庫結びは、基本を押さえておくと多くのアレンジができます。
アレンジの中には、華やかな帯結びのバリエーションもあるので、基本をマスターして挑戦してみてください。
*立て矢結びとは
立て矢結びは、左上から右下に向けてダイナミックな斜めのラインが特徴的な帯結びです。
背中に密着して動きやすいことから、江戸城の御殿女中達が使用していたと言われています。
斜めの大きなリボンのような形が、クールな印象の振袖を華やかにします。
古典柄からモダン柄など幅広い振袖に合う結び方で、スタイリッシュな雰囲気なので可愛らしいデザインよりもかっこいいデザインの振袖におすすめの結び方です。
基本の形は、とてもさっぱりとしており、背の高い女性に似合うでしょう。
こちらもバリエーションの多い結び方で、リボンの形を大きくしたり小さくしたり、ひだをつけたりと様々なアレンジがあります。
バランスも良く形が作りやすい結び方です。
*ふくら雀とは
ふくら雀は、古くからある定番の結び方で、太鼓結びを基本にした帯の結び方です。
ふっくらとした太鼓の部分から飛び出したハネが、とても可愛らしいデザインで昔から変わらず人気があります。
背が高い女性にも低い女性にも似合う結び方で、可愛らしい後ろ姿になるでしょう。
そもそも、ふくら雀とは、寒い季節に羽毛の中に空気を入れて膨らませて暖を取る雀を指す言葉です。
福良雀とも書き、福や繁栄と縁起の良い結び方とされ、子供の持ち物やお見合いに多く利用されました。
こちらの結び方もハネの部分の大きさや角度を調節したり、ひだを寄せたりと様々なアレンジが可能です。
また、結び方が難しそうと思われがちですが、意外と簡単な上、着崩れしにくいので初心者の方に、おすすめの結び方でしょう。
今回は、結び方を3種類紹介しましたが、他にも紹介しきれない程、結び方が存在します。
簡単な結び方もありますが、難しく自分ではできない結び方もあるでしょう。
振袖を着る機会はあまり無いので、結び方が難しく感じたらプロの方に任せることをおすすめします。
Maiでは、帯の自由コーディネートが可能なので、お客様が好きなデザインを選べます。
□まとめ
振袖の印象が帯で変わる理由と、知っておきたい結び方を紹介しました。
帯を綺麗に結べると、華やかな印象を持たれます。
気になったら、ぜひ練習して好みの結び方を見つけてみましょう。
振袖レンタルをお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひMaiまでお気軽にご連絡ください。