成人式で着る振袖の柄には意味がある?豆知識をご紹介!

皆さん、成人式では振袖を着用するのは当たり前だと思っていますよね。
そして、成人式の日が近づくと自分の好む振袖の柄を選び、レンタルか購入して当日を迎えると思います。

しかし、振袖の柄に込められた意味を知っていて、振袖を選ぶ方は少ないのではないでしょうか。
今回は、成人式で着る振袖の柄にはどのような意味があるのかについてご紹介します。

□成人式ではなぜ振袖を着るのか

そもそもなぜ成人式では振袖を着るのか不思議に思った方はいらっしゃいませんか。
日本の文化だからと答える方もいらっしゃるかもしれませんが、もう少し深く掘り下げてみましょう。

振袖といわれている着物が誕生したのは、江戸時代のことです。

当時若い女性が着ていた正装の和服は袖丈が今よりは長くなかったのですが、時代が経つにつれ、徐々に現在の振袖の袖丈と同じ長さになっていきました。

振袖の袂が長くなると、日常の動作には邪魔になることが多かったため、特別な日以外に使われることはほとんどなくなりました。

また、振袖に込められた意味として厄払いやお清めに通じると考えられています。
結婚式や成人式の日に振袖を着ることは、人生の門出に身を清めるという意味を持つようになり、成人式では振袖を着用しているのです。

そしてもう一つ、振袖が未婚女性が着用するものだと思われている背景には、振袖が恋愛のサインになっていたことが挙げられます。

男性からの求愛に対し、「好き」と伝えるときは袂を左右に、「嫌い」と伝えるときには袂を前後に振って意思表示をしました。
既婚女性であれば袂を振る必要がないため、振袖は未婚女性しか着用しないのが一般的だったそうです。

□成人式で着る振袖の柄にはどのような意味があるのか

*振袖の柄の種類について

振袖の柄はデザインによって古典柄、新古典柄、モダン柄の3つに分かれています。

古典柄の振袖は全体的に模様があるので、明るくて華やかな印象を与えてくれます。
古典柄は名前の通り昔ながらの柄なので、時代に左右されにくく、どの年代からも愛されるデザインといって良いでしょう。

新古典柄は古典柄をベースにしており、古典柄よりも柄の位置が袖や裾などの部分に集中しています。
古典柄よりかっちりしておらず、優しい雰囲気になるので、今風のデザインを取り入れつつも、古典的な雰囲気を壊したくない方にはおすすめの柄です。

モダン柄は個性的なデザインが多く、他の人と被らないような振袖が良いと思っている方にとってはおすすめの柄です。
モダンとは、「近代的・現代的」という意味で、おしゃれさを重要視した、洋風で現代的な柄が特徴でしょう。

かっこよく強めのものから可愛らしいものまであるので、自分の理想に近い個性的な振袖を見つけられると思います。

*柄に描かれている花や動物に込められた意味について

柄にも種類があることが分かったと思われますが、柄に描かれている花や動物にも1つ1つ意味が込められているのをご存知でしょうか。

ユリの花言葉は「無垢」や「純粋」で、フランス王家の紋章にも使われており、「高貴」「威厳」という意味も込められています。
ユリの花が大きく華やかなところからも、高貴さや威厳というイメージが伝わってくるでしょう。

バラは色によって違いがあります。
赤色のバラは、情熱や美、愛情の意味があり、華やかさを出していきたい方にとってはピッタリの色です。
また、上品さやしとやかな雰囲気を出したい場合は、ピンクのバラにすると良いでしょう。

牡丹は「富貴」「幸福」の象徴とされています。
牡丹は最初、小さくて硬いつぼみであるのに、いつしかふっくらと膨らんで見事な花を咲かせます。

この先美しく大きく育ってほしいという願いが牡丹には込められており、子供から大人になる節目の日である成人式で着用するのが良いでしょう。

動物でよく登場するのは鶴とうさぎです。
鶴は縁起が良いとされている柄のひとつで、長寿の動物とされています。
また、鶴は一度夫婦になると一生夫婦のまま添い遂げるという生態があるので、結婚式に着る振袖としては一番ふさわしい柄でしょう。

うさぎは前に飛び跳ねて進むことから、ものごとが順調に進むという意味が込められています。
成人式は20年間の節目となる儀式で、過去の20年間の自分の成長を振り返り、未来に前向きに進んでいくための日です。

自分の叶えたい夢や目標がある方は、うさぎの柄の振袖を着て成人式に臨むと、これからの人生を前向きにスタートできそうですね。

Maiでは、4000着もの他社と比べても多い衣装数をご用意しており、様々な柄の振袖を選べます。
柄の意味を知っておくこと、数ある振袖の中から、より良い振袖選びができるでしょう。

□まとめ

今回は、成人式で着る振袖の柄にはどのような意味があるのかについてご紹介しました。

振袖の柄を自分の好みの色やデザインで決めるのも良いですが、自分の理想や見せたい自分像と照らし合わせて、そのイメージに合った振袖の柄を選ぶのも面白いでしょう。

成人式で今までの自分と違った印象を与えたい方は、特に参考にしてみてください。