成人式の振袖選びで重要なのは、色味はもちろんのこと、どのような柄が施されているかですよね。
振袖の細かい柄に注目してみると、描かれている花の種類や模様は1つ1つ異なることが分かります。
振袖の印象を大きく左右する柄ですが、それぞれに特別な意味があることをご存じですか。
せっかく成人式という特別な日に着用する振袖を選ぶなら、それらの柄がどのような意味を持つか知っておきたいですよね。
そこで今回は、振袖に施される柄とそれらに込められている意味についてご紹介します。
□吉祥文様の振袖と有職文様の振袖とは
振袖選びの際に、吉祥文様と有職文様という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、振袖の柄の中でも一般的な2種類について順番にご紹介します。
1つ目の吉祥文様は、「吉祥」という言葉の通り、非常にめでたい意味を持つ文様を指します。
吉祥文様があしらわれている振袖は、非常に見た目も華やかなため、一目見るだけでも幸福でめでたい様子が伝わってくるでしょう。
そんな吉祥文様の代表的な文様には、鶴、鳳凰、松竹梅などがあります。
これらは非常に縁起が良いとされるものですが、具体的にどのような意味があるのか、鶴と鳳凰を例に挙げ、ご紹介しましょう。
吉祥文様に描かれる鶴には、長寿という意味があり、非常におめでたいものとして扱われています。
その生命力の高さから、末永い幸せを運んできてくれる鳥として有名で、振袖の柄だけでなく、正月にもよく鶴があしらわれた物が用いられます。
さらに鶴は、一度相手と結ばれると生涯離れることはないという特性を持っています。
こうした特性を踏まえて、鶴が描かれた振袖は、生涯共にできる相手と出会えるようにという願いが込められていることが分かりますね。
振袖に描かれる鳳凰は、はるか昔に中国より伝えられたとされる伝説の鳥です。
鳳凰は平和が訪れる際の象徴とされており、鳳凰が描かれた振袖には、平和な未来を願うという意味が込められています。
こうした縁起の良さに加え、見た目も華やかで美しいことから、鳳凰が描かれた振袖は人気があることがお分かりいただけるでしょう。
2つ目の有職文様は、吉祥文様とは異なり、図形を中心に構成されています。
円や曲線、六角形などが組み合されて柄になっており、平安時代以降より調度品にも使用されていた伝統ある柄です。
有職文様も吉祥文様同様、おめでたい柄として扱われており、花菱、唐草紋、亀甲紋など柄ごとに意味合いも異なります。
今回は、有職文様の中でも代表的な七宝という柄をご紹介しましょう。
七宝は、連続した円がつながった模様になっていることから、人とのご縁や円満の意味が込められています。
こうした人とのつながりは、7つの宝と同じほどの価値を持つとされたことから、この柄は七宝と名づけられました。
非常に縁起の良い柄のため、よく振袖にも使用されています。
□古典柄の振袖とは
吉祥文様と有職文様以外にも、振袖には古典柄という柄があるのをご存じですか。
古典柄は、昔からある伝統的な柄のことで、鳥や花、扇などの柄があり、それぞれに意味が込められています。
古典柄の中でも振袖によく描かれているのが、桜や牡丹、菊などの花の柄です。
桜には、豊かさという意味が込められているように、他の花にもそれぞれ意味があります。
たくさんの花が散りばめられた古典柄の振袖は、女性らしく、かわいらしい印象になりますね。
古典柄として振袖によく描かれる桜ですが、季節感の問題を気にされておられる方も多いのではないでしょうか。
桜は春に咲く花ではありますが、日本の国花であるため、冬に参加する成人式の振袖に描かれていても何の問題もありません。
他の着物にも共通しているため、ぜひ豆知識として覚えておくと良いですね。
□華やかな振袖に仕上げるためのポイントとは
吉祥文様、有職文様、古典柄と振袖の柄をご紹介しましたが、それと合わせて考えておきたいのが、帯締めや袋帯などの小物です。
特に古典柄の振袖の場合は、散りばめられた花がかわいらしい一方、色や花の大きさ、配置によっては、控えめで地味な印象を与えることもあるでしょう。
振り袖と小物を上手く組み合わせることで、振袖本体の持つ色や柄が活かされ、より華やかな見た目に仕上げられます。
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□まとめ
今回は、振袖に施される柄とそれらに込められている意味についてご紹介しました。
振袖の柄には1つ1つ異なる意味が込められています。
振袖選びの際は、好みの見た目のものを選ぶことも大切ですが、せっかくなら柄選びにもこだわってみてはいかがでしょうか。
ぜひ今回ご紹介した内容を成人式の振袖選びの参考にしていただければ幸いです。