知っていそうで知らないことも多い?着物と浴衣の違いについて解説します

伝統的な浴衣と着物。
なんとなくの違いは理解していても、なかなか両者を比べる機会は少ないですよね。
今回は、浴衣と着物の違いについて解説します。
歴史についてもお伝えするので、これを機に少し日本の伝統や文化を味わってみてください。

□着物と浴衣それぞれの歴史

着物と浴衣は、歴史的な観点から見ても違いがはっきりしています。

*着物

平安時代にさかのぼる着物の起源は、宮廷の女性が着用していた十二単の下にある小袖にあります。
この小袖が、着物の原型として知られています。
江戸時代になると、着物文化は一般庶民にも広がり、さまざまな形態へと進化しました。
特に、着物は日本の伝統や美意識を象徴する衣服として、冠婚葬祭や正装としての地位を確立しました。
現在でも、その伝統と美しさは多くの人々に愛され続けています。

*浴衣

浴衣は、平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際に着用していた麻製の湯帷子から派生しました。
これが時代を経て浴衣へと発展し、江戸時代には庶民が銭湯後の衣服として浴衣を着用するようになりました。
この習慣は今日の温泉旅館での浴衣着用にも繋がっています。
さらに、着心地の良さから夏の外出着としても定着し、現代では夏祭りや花火大会のイベントで広く着用されていますよね。

□着物と浴衣の違いとは

着物と浴衣では、着用時期や用途、素材が異なります。

1:着用時期の違い

着物は1年を通して着用される衣服であり、季節や素材によってさまざまなシーンでその美しさを発揮します。
一方で、浴衣は主に夏季(6月から9月)に限定されて着用され、夏の暑い日々を涼しく過ごすための衣服として機能します。
着物と浴衣を季節に応じて選ぶことは、日本の四季を感じる素敵な方法の1つです。

2:用途の違い

着物の用途は非常に広範で、カジュアルな日常着から正装まで幅広く対応しています。
黒留袖や振袖のように、特定の場面で着用されるさまざまな種類があります。
これに対し、浴衣は夏のカジュアルなお出かけ着としての役割が強く、昔は寝間着としても使われていました。
現代においては、浴衣は夏祭りや花火大会のように、特定のイベントでの装いとして親しまれていますよね。

3:素材の違い

着物には絹、麻、木綿、ウール、化学繊維など、季節やシーンに応じて多様な素材が使用されています。
特に絹は、その高級感と美しい光沢で知られています。

一方、浴衣は夏の着用に適した素材が選ばれ、主に綿や化学繊維が使用されています。
そのため、浴衣は通気性に優れ、夏の暑い日々を涼しく過ごすのに適しています。

□まとめ

着物と浴衣では、起源、着用時期、用途、素材に違いが見られます。
着用したいシーンに合わせて着物と浴衣を使い分けてみてください。
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