振袖のサイズはどう選ぶ?着丈・身丈・桁丈・袖丈とは?測り方や選び方を解説!

滅多に着る機会のない振袖。
何度も着られるものではないため、成人式などで着る際には、上手に美しく着こなしたいですよね。

上手に着こなす上で大切なポイントはたくさんありますが、特に重要なポイントとしては「サイズ選び」が挙げられます。
どれだけ美しい振袖でも、全くサイズが合っていなければ美しい着姿にはなりません。

今回は、振袖のサイズに関する用語の意味や測り方、正しい選び方をご紹介します。

□着丈・身丈・裄丈・袖丈とは?

正しいサイズの振袖を選ぶためには、まず正しい知識を持っておくことが大切です。
その際に重要となるサイズの基準としては、「着丈」「身丈」「裄丈」「袖丈」の4つが挙げられます。

*着丈(きたけ)

これは、着付けたときの振袖の長さのことを指します。
およそ身長の80パーセント程度の長さが着丈にあたります。
鎖骨から足のくるぶしまでの長さが着丈に該当するとも言われます。

次に述べる「身丈」と混同しやすいですが、着丈と身丈は明確に違うものです。
そのため、サイズ表記が「着丈」と「身丈」のどちらなのか確認することが大切です。

*身丈(みたけ)

これは、首を包む肩山から足首にかかる裾までの長さのことを指します。
おはしょりの長さも含まれることが着丈との大きな違いです。

そのため、身丈は着丈よりも長くなります。
着丈は身長の80パーセント程度と述べましたが、一方の身丈はほとんど身長と同じ長さになります。

ちなみに、おはしょりとは、着物を着用する際に身丈よりも長い部分を胴部でたくし上げた、帯の下方に出た折り返しのある部分のことです。
漢字で書くと「お端折り」と表記されます。

男性の和服にはない部分で、女性ならではの和服の特徴です。
身長と着物の身丈との調節に利用されている部分であり、長さは指の長さ程度になります。

*裄丈(ゆきたけ)

裄丈は、「背縫い」と呼ばれる背中の中心部分から袖口までの長さのことです。
イメージしにくい場合は、腕の長さのことだと考えて良いでしょう。
裄丈が短すぎると窮屈な印象になってしまい、反対に長すぎると野暮ったい印象になってしまいます。

いずれにしても、適切なサイズでないと美しい着姿にならないため、正確にサイズを把握する必要があります。

*袖丈(そでたけ)

袖丈は、文字通り袖の長さのことを指します。
成人式でよく見られる振袖の袖丈は、100センチメートル程度が一般的です。

□振袖のサイズの測り方は?

正しく振袖選びを行う上では、上記4つのサイズについて意味を理解しておくことが重要ですが、同時にこれらのサイズの測り方についても把握しておくことが好ましいです。
振袖を呉服屋さんでお仕立てする場合は一から計測しますが、最近では既製品でサイズ展開がされているものも多いです。

そのため、ご自身で測れるようになっておくと振袖選びをスムーズに進めやすくなるのです。

以下では、それぞれの部分の計測方法をご紹介します。
なお、ご自身で計測される場合は100円ショップやホームセンターなどで入手できるメジャーを用意しておきましょう。

「着丈」は鎖骨から足のくるぶしまでの長さを測ります。

ただし、着丈よりも身丈の方がサイズ表記として使われることが多いため、着丈はそれほどサイズとしては参考にならない可能性もあります。

「身丈」は身長と同じくらい〜身長に5センチメートル程度を加えた数字が目安とされています。
身丈は着丈におはしょり分を足した長さであるため、着丈よりも長くなります。

ふくよかな方の場合は丈が少し上がることもあるため、身長+8〜10センチメートル程度になる可能性もあります。
なお、身丈は短すぎると着付けでカバーできなくなる可能性があるため、やや長めに測っておくことをおすすめします。

「裄丈」は、腕を斜め45度に下げて、鎖骨を始点に、肩の頂点を通って、手首が少しかぶるくらいを終点にして計測します。

「袖丈」は、振袖の袋状になっている袖の一番上の袖山からたもと(袖の一番下)までを計測します。

□振袖の正しい選び方は?

正しいサイズで選ぶために押さえておくべきポイントとしては、以下の5つが挙げられます。

・袖は手首が隠れる程度で
・身丈と着丈を混同しないこと
・試着する
・計測に慣れた人に測ってもらう
・サイズがどうしても合わない場合は仕立て直しも考える

ご自身で計測や振袖選びをされる際には、特に身丈と着丈を間違えないように注意しましょう。

また、振袖をより美しく着こなすためには、袖の長さにも注意が必要です。
手首が全て出てしまうと美しさや上品さに欠ける見た目になってしまうため、手首は少し隠れる程度の長さを意識しましょう。

サイズを計測してもらう場合には、計測に慣れた人に測ってもらうことと、どうしても合わない場合は仕立て直しを考えることも大切です。
お金がかかってしまうものの、知識や技術のある人に計測や仕立て直しを任せた方が、後悔のない振袖選びができるでしょう。

□まとめ

今回は、振袖のサイズ選びを行う上で知っておきたいサイズの指標と計測方法、選ぶ際のポイントをご紹介しました。

色やデザインはもちろん重要ですが、それと同じくらいサイズも重要です。
紹介した4つのサイズを理解して、ご自身にピッタリの振袖を選んでくださいね。

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